JOHN LENNON巡礼の旅#2

JOHN LENNON巡礼の旅#2

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ジョンの軽井沢

 

John in Karuizawa

 

12月8日。毎年この季節にはジョンレノンやビートルズの歌が街に溢れる。

実は今年の夏オレは密かにジョンレノン巡礼の旅<PART2>をしていた。
体調を崩し(事情を知ってる人は笑うところ^^)キャンセルしょうかと迷ったが、 
療養のつもりで出かけた夏の軽井沢への旅。

もう、20年ほど前に一度訪ねたことがある。

ミュージシャンへの道をあきらめかけていたあの夏 心の中のジョン・レノンと
会話をするために俺はジョンゆかりの万平ホテルに向かった。まだ何者でもない
自分が空回りして、毎日がBADだったあの頃。。
俺は何かから逃げるように、車を走らせた。

だけど、その日は、あり得ないくらいの土砂降りだった!
俺のしょぼくれた気持を、ジョンに、おい、どうした!しっかりしろ!と叱りとば
されている、と何故か感じた。泥水の激流に流されそうになるハンドルを握りながら、
俺はジョンに、あきらめないで、この道を真っ直ぐに行くよと誓った。

あれ以来、軽井沢ノ行く機会は無かったが、軽井沢の雨は、ずっと心の中に降り続いて、
投げやりになった時にいつも俺を叱ってくれた。

そして、この夏、痛む足を引きずって訪ねた軽井沢は、意外にも俺に優しかった。
天気予報は見事にはずれ、清々しい夏空が覗き、ジョン巡礼のメッカ、離山房では、
店主の夫人が丁寧にジョンの想い出を語ってくれた。
「あなたと、ジョンは丁度同じくらいの背丈ね。」と俺とジョンを重ねてくれた。

20年かけて、俺はジョンに少しは近づけたのか?
「優しい人でね~」
夫人の回顧するジョンの顔が俺にも一瞬見えた気がした。

~真っ直ぐここまで来れたね Well Well Well~
ねぎらうように、微笑むジョンの幻影に優しく包まれた夏の軽井沢だった。



2008年12月 千葉大輔


ジョンレノン巡礼の旅#1

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