千葉の「ジョン巡礼の旅」第一弾2000年夏
ジョンレノンの部屋に泊まったゾ!の巻
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 夏休みの終わり頃、ちょっと機会があって箱根に一泊旅行してきました。
宿泊先は富士屋ホテルという明治創業の老舗ホテルで、建物の一部が国の重要文化財に指定されてる歴史ある所だったんですが、なによりも僕を喜ばしたことは、あのジョンレノンが半年程滞在していた!その同じ部屋に泊まれたことでした。 
 
ジョンレノン(以下ジョン)は、1975年アルバム"ROCK'N'ROLL"を発表してから約5年間、音楽活動を休止し家族と共に過ごしました。その間レノン一家は何度か来日しており、中でも軽井沢の万平ホテルとこの富士屋ホテルはジョンのお気に入りのホテルとして知られてます。つまり僕を含むジョンフリークにとっては日本の数少ない聖地!なのだ。
 
場所は小田急線の箱根湯本駅から登山鉄道かバスで10分位の所にあり、都心からも意外に近い。メインエントランスに入るとまず、その天井の高さと豪華な和洋折衷ぶりに驚かされる。映画に出てくる大正~昭和初期頃の洋館に入り込んだようだ。しかしほとんど冷房が効いてなくて妙に暑い。でもロビーでくつろいでる人達は涼しい顔をしてる。なぜだ???
 
いよいよチェックインをすませジョンの泊まった”菊の間”に通されるのだが、その部屋に入るとすぐ分かった。『あぁ、ジョンが好きそうだな。。』まず、入口に貼ってある古い和紙に筆で描かれた菊の絵。そして20畳程のベッドルームとその奥に10畳程のリビング。リビングの窓からいい形の松の木が見える。ベッドに横たわると、その高い天井の造りは圧巻だ。
杉を一本の釘も使わずに組んであり見事な彫刻が施されている。この天井をジョンが寝るときに見ていたんだ、と思うとなんだか自分がジョンになった気分になってしまう。(危ない危ない。。)又、部屋風呂にも温泉がひかれていていつでも入ることが出来る。まぁ、いたれりつくせりですわ。そしてお待ちかねの夕食はメインレストランで馴れないコース料理だ!言い方が悪いがホーンテッドマンションの中の食堂みたいでとても素敵だった。ちょっとハイになりすぎてワインを飲み過ぎ肝心の味の方はよく憶えてません。。 

こうして夢のような一泊二日の富士屋ホテルツアーはあっという間に終わりを告げるわけですが、この時間が止まったような箱根の古いホテルのあちこちに、僕はジョンの痕跡を探していた。愛する家族と共に長期間、滞在したのだ。まだ小さかった息子のショーン君とプールで泳いだことだろう。
日本庭園の見える喫茶室でコーヒーを飲み一服することもあったろう。
そしてリビングルームにある日本風のスタンド照明の横にも、僕はジョンの「幻影」を見たのだった。
  
  チェックアウトの際、フロントの人と『今度はもう少しゆっくりしたいですね~』などと軽口をたたいていたが請求書をみてビックリ!一晩素泊まり8万+夕食代+サービス代+税金・・・・・・・・
あとのことは聞かないでほしい。ジョンの気分になるのも楽じゃない。愛と平和を歌った俺のアイドル、ジョンレノン。でもこんなことも歌ってたっけ。"Your Love� give me a� thrill....�but your love don't pay my bills...."(お前の愛はスリルをくれる。だけど愛じゃ借金を払えない『Money』)
彼はいろいろ教えてくれる。(終) 

*「ジョン巡礼の旅」といいつつ、一回ポッキリ。しかも箱根ですいません。。
あー俺もリバプールとかダコタとか本物っぽいとこ行きてーよ~~~!


ジョン巡礼の旅PART2はこちらへ!